ギャラリーAPA 閉廊とのこと

僕が昔、お世話になっていた現代美術の画廊:ギャラリーAPA(アパ)さんが今年の3月までで閉廊されると知り、

突然だったのですが、お正月帰省中に実家からも近いため立ち寄ってみました。


画廊主のルミさんがいらっしゃって、懐かしい昔の話などしました。

APAさんは、となりでアクアリウム店や飲食店なども経営されている珍しいギャラリーで、亡くなられた先代の社長が金魚屋さんからスタートし、その後、熱帯魚やアクアリウム、爬虫類など、様々な別館を建て現在に至ります。

そして、先代が以前からやっていたアート収集をさらに発展させて、現代美術のギャラリーを、金魚を売っていた店の跡地に建て、ギャラリーAPAが誕生しました。

横尾忠則さんや飯田善国さんや、あのNYで最も有名な火薬を使った蔡国強さんなどそうそうたるメンバーが個展を開催してきました。

そしてギャラリーの最大の特徴は、2階にも独立した展示室があって、審査を通れば、そこを若い作家に無償で提供していたんですね、企画展としてですよ。これは助かりました。


若手の僕なんかも、有名作家の方とオープニングも一緒にやらせていただけて大変刺激になりました。


駆け出しのころ2階の展示室で2回ほど個展をさせていただきました。初回の個展の時、一階のメイン展示は山口啓介さんで、お話させていただいてとても勉強になったことを覚えています。 




そして個人的な思い出を言わせていただきますと、

APAさんを知ってまもなく、先代が元々金魚屋だったことを知り、逆にずーっと金魚の作品を作っていることを黙っていました。何だか媚びてるみたいで・・・

初回の個展やグループ展は金魚以外の作品しか展示していませんでした。


でも先代が体の病気で入院され、そして何とか無事退院された後、金魚の作品を作っていることを告白。 

次は金魚で展示しますとお話しました。



そして翌年の2回目の個展で金魚の作品を披露しました。(その時、美術手帖でギャラリーレビューされました。作品が売れたのもこの時でした。)


その後すぐに先代が亡くなられ、僕は最期に金魚を見ていただけて本当に良かったと思いました。


数年後、今度は一階のメイン展示室で金魚を使った大きな個展を開催させていただきました。考えてみたら昔金魚を売っていた場所ですから最高の場所です。



そんな思い出のあるギャラリーAPAさんだけに、閉廊と聞いて大変残念です。



APAさんでの思い出はたくさんありますし、あの時出会った人たちが今いろんなところで活躍しています。

ギャラリーAPAは無くなっても、そこで過ごしたアーティストたちがギャラリーAPAでの思い出を語り継いでいくことでしょう。

天国の先代、現社長さん、ルミさんスタッフの皆さん、本当にお疲れさまでした。

そしてありがとうございました。


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なおギャラリーAPAは3月までやってますので、お近くの方は是非お立ちよりください。→ギャラリーAPA








深堀隆介
Riusuke Fukahori