うるわしき微かな動き  麗微動~Libido~

今日は、絵画作品から「麗微動」をご紹介します。
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     ※麗微動 「あなたを追い」 2010年制作  紙貼りパネルにアクリル絵具、グラファイト

この作品は、シリーズ化していろんなバージョンを作っているものです。

人間に内在するエロスを、僕の金魚の形を借りていろんな角度から表現した作品です。


ウワッと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、どうかご勘弁を。


表現者として、やはり表面的な綺麗さだけを追い求めることは、絶対に嫌なんです。(デザインワークの場合は表面的でいい)

裏側にある生(なま)なもの。そこに真実があると思っています。僕にとって、アートとはそこを汲み取っている作品なのです。


僕自身、子供が生まれてから性に対する考え方が180度変わりました。その体験から、麗微動は生まれたのです。


内在する性的エネルギーが最終的に子(命)を生み出すのはその通りだと思いますし、それが繰り返されて人間社会の歴史が続いている。(社会の窓とはよく言ったもので・・)

でも、僕は、エロスとは精神のものだと思っています。

決して子を産むことだけに向かっていない。人間的理性のものではないでしょうか。

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   ※麗微動 「あなたを食べ」 2010年制作  紙貼りパネルにアクリル絵具、グラファイト


でも本能から出発したものだとも思う・・・その辺は心理学者ではないので説明できないけど、僕は作品で表現すればいいのだと思います。ははは



「愛」といってしまえば簡単なのですが、それが一番難しい。



昔の日本人は「愛」と書いて「かなし」とも読んだんです。深い表現でしょう。僕は好きです。

だから悲しみとは愛の深さでもあるんだと思います。昔の人に教えられました。

万葉集を読んでいると、この感覚があります。日本語がまだ完全ではないからこそ、言葉の表現が形式的ではなく、心と直結していて「生(なま)の意識」があるのだと思います。(僕は好きです)


そういった事を金魚でも表現したいし、できると思っています。金魚絵師だったら・・・


「金魚」とは、どんな事でさえも表現してくれる、僕にとって寛大で唯一無二の絶対的存在なのです。





深堀隆介
Riusuke Fukahori


金魚養画場 HP