金魚絵師

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            ※個展「金魚浴2010」カタログ表紙
         

またテレビ放映で、「金魚絵師」と紹介されました。

僕を知らない方々には、僕の仕事をなんとなくイメージしやすい言葉かもしれません。


ですが僕は、自分を「金魚絵師」と名乗ったことは一度もありません。


全て周りが言い出した言葉です。

前回の「ぶらり途中下車の旅」の時も、何も言っていないのに「金魚絵師」と紹介されてました。

んー、しょうがないかなとも思ったのですが、複雑でした。(厳密にいうと、金魚の品種を描くことには興味が無いし、彫刻やインスタレーション〈空間美術〉も致しますし、金魚を見て描かず、全て想像で描くところなど)


今回の「行列・・」でも「ご紹介しましょー!金魚絵師の・・・・」と紹介された時には、登場口のカーテン裏で、「ちょ・ちょ・ちょっとまってよー!今のところカットカット!」って、ダチョウの竜ちゃん並にカーテン突き破って出て行きたかったけど、

番組進行を止めるとシラけるだろうし、そんな勇気もなく、「どうもー」と出て行った僕でした。ははは


でもその後の反響で、僕の名前より「金魚絵師」というカテゴリーの方が一般の方には覚えやすかったらしく、「金魚絵師」という言葉が、逆に僕を救ってもくれる結果となりました。

「金魚絵師」が1人歩きしていった感じですね。ははー



だから、皆さんには、僕が「金魚絵師」と名乗っていないということを知っていていただければ結構です。




僕を取り巻くメディアや販売会社などが、わかりやすくするため視覚効果で「金魚絵師」と付けるかもしれません。

ですが、僕の金魚をより理解していただくためにも「金魚絵師」というカテゴリーに、皆さんも惑わされないようにしてください。



僕は、リアルな金魚や、精巧な金魚など標本見たいな金魚を描きたいのではありません。

金魚の形の中に、人間の「悪」「正義」「欲」「残酷さ」「悲しさ」「美しさ」「はかなさ」「虚しさ」「優しさ」そして「愛」。

その全てを表現したいんです。






深堀隆介
Riusuke Fukahori