樹脂技法について

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           ※「ひとすくい」 柄杓に樹脂 2008年頃

今回、今まであまり見せなかった樹脂絵画の技法を、TVで初めて見せたことで、僕の作品の意味が一発で伝わったかと思います。

あみだした僕としましては、やっぱりこの技法をあみだしてからここまでくるのに、試行錯誤と失敗を重ねて、ようやく辿り着いたものなので、簡単に教える訳にはいきません。(簡単そうに見えたでしょ。なんのなんの!)

ですが、ある程度お見せしないと作品作りの大変さなどが伝わりませんよね。

だから、あみだしてから8年以上経ちましたし、そろそろ公開してもいいかなと思ったわけです。


だからか、想像以上にいろんな方々から「そういうことだったのかー!」というメッセージをいただきました。

たぶん皆さんの中には、僕の作品はどこかで見たことあったけど、立体物か、切り抜き写真か何かを樹脂に入れていると思い込んでいた方もいるかと思います。



僕は、樹脂作品を展示するとき作業工程の説明文等は一切展示しません。実はあまりしたくないのです。

それは、今の世の中調べようと思えばインターネットですぐに調べられるじゃないですか。家に居ながらたくさんの情報が得られる。

ほんの15年くらい前までは、辞書をひくか図書館で探すのが普通でしたよね。一つの答えを見つけるまでに相当の時間がかかったものです。


だから、僕は、僕の作品を前にして、じーっとじーっと見てもらって、「なんでこうなっているんだろう?」とか「どうやって作ったんだろう?」って疑問を持って考えて、自分で調べていただきたいんです。

現代は、何でもかんでも親切すぎるように思います。説明文が作品の横についていたり、音声ガイドがあったりね。

知った気になる・・・・。


そういうものに惑わされない目も必要だと思います。

だから、美術作品を見るときは、よーく見て、自分で考えて調べてみてくださいね。


最後に。

僕のこの樹脂の技法は、世界中で未だ誰もやっていないと思います。少なくとも僕はやっている人を知りません。


そのことが、アートには重要なんだと思っています。昔の書画や欧米の絵画の真似ではいけないのです(名作を知ることは大切。また森村泰昌氏のように「真似る」に哲学を見出すのはおもろい)。

どんなに小さな作品展でも世界基準で物作りをしないと、現代ネット社会ではすぐバレます。


だから、オリジナルを見つけることが一番難しいし、時間もかかるし、頭も使う!



好きなように作ることは大切ですが、モンモンと考えることも大切なんです。

母親に「こちょこちょ考え過ぎだ!お前の作品!」と言われるくらい考えましょう!




深堀隆介
Riusuke Fukahori