深堀隆介 のブログ 金色ノ鮒

アクセスカウンタ

zoom RSS 金魚展のフナをよく見て!(フナの楽しみ方)

<<   作成日時 : 2013/08/19 05:16   >>

トラックバック 0 / コメント 0

画像
今回の池袋サンシャイン水族館とのコラボ展の〆になるフナの水槽。


皆さん、金魚の華やかさに目をとられて、最後にフナという自然界の魚がいることにあまり気が付いていないようです。


今回、計画案の段階で最後がフナという地味な魚の水槽ということで、賛否両論はあったものの、見栄えばかりはやし立てる昨今の流行りに乗るのではなく、展示することの重要性を重んじた結果が、あのフナだったんです。


僕は、フナも金魚と同じように愛でることができます。 なんだかドキドキするんですよ。


あのフナを、琉金やランチュウ、珍朱鱗など、あそこまで改良した人間のすごさと恐ろしさをフナを見ることでより一層感じることができます。


僕は、金魚屋さんで、和金の中からフナに戻ったものをわざわざ買ったりしています。黒仔(大きくなると赤くなってしまう)ではなく、本当にフナに戻ってしまったらしきものです。(ちょっとマニアックな買い方ですね)



でもそんなフナを見ていて功を奏したこともありました。
画像

     ※「朱文金(しゅぶんきん)」 画像/金魚wikiより

僕は、金魚を観察し続けたことで、朱文金が他の金魚と違うことに気が付きました。泳ぎ方や体型、かもしだす雰囲気など、どう見ても他の金魚と何か違うんです。


そして僕は、この朱文金だけ何か違うDNAが入っているんじゃないか?という仮説を唱えました。

当時、朱文金が何の品種どうしを掛け合わせたかは、謎とされていました。



そんなある日、本郷の金魚坂さんで金魚を買いに行ったとき、ある違いに気が付いたんです。

和金、琉金、出目金と、大体の金魚は水面近くを泳いでいるのに対して、朱文金の水槽だけ皆、妙に深いところに沈んで泳いでいたんです。



 「こいつらは、絶対DNAが違う!何か違うものが入っている!」 と確信しました。



そして、その後、ある魚類図鑑を見ていて朱文金の面影をもつ決定的な魚に出会いました。



琵琶湖のゲンゴロウブナ(ギンブナ)です。 それを見た瞬間!そのゲンゴロウブナの中に朱文金の特徴がそこかしこに表れているのに気が付きました。

    「こいつだ!!!」


画像

    ※ゲンゴロウブナ(別名ヘラブナ・ギンブナなど) ウィキペディアより参照  

金魚は、もともと日本にはいない揚子江下流域にいるフナが原種です。日本のフナより、丸っこい印象のフナです。

日本にはもともと居ませんでした。一方ゲンゴロウブナは日本固有種で、揚子江のフナよりもごつくて堅い印象です。


僕は、朱文金は中国のフナと日本のフナの血が混じったハーフではないかと確信していました。

証拠は、僕の観察眼しかありません。


でもそんなフナのDNAを持っているからこそ、汚れた水にも強く、他の金魚と違い水深の深い所(琵琶湖の深さに順応した生態)を泳いでいたのではないかと結論づけました。




そして時は経ち、今回のコラボ展の金魚の系譜水槽のところを見ると、なんと!朱文金には日本の金魚が混じっていることが描かれていました。

最近DNA鑑定で解かったらしいんです。僕は「やっぱり!」と心で叫んでしました。



ちょうどコラボ展にいるフナは日本のギンブナです。良く見てください。朱文金の面影がありますから。





深堀隆介
Riusuke Fukahori








テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

金魚展のフナをよく見て!(フナの楽しみ方) 深堀隆介 のブログ 金色ノ鮒/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる