深堀隆介 のブログ 金色ノ鮒

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<<   作成日時 : 2013/07/01 22:48   >>

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僕のもとには、美大生や制作活動中のいろんな若い人から創作への悩み相談がきます。


僕だって、「やんごとなき」地位があるわけではないので、食べられなくなる不安と闘いながら日々創作していますので同じなのですが、少し先輩として悩んでいる若者にアドバイスできたらいいかなと思います。



■「深堀さんは金魚がありますが、私は作りたいモチーフが見つからなくて悩んでいます。」 


そう思っている人は、まず「モチーフを見つける」という概念そのものを捨ててください。


僕の場合、モチーフを探して「金魚」に至ったのではありません。いろんな自己表現をしていく中で、総合して考えていった結果、「金魚という存在」に至ったんです。

気付いた時は、まさか探していた答えが現存する動物になるとは思ってもいなかったのが本当のところです。


学生の時に「魚」という存在が僕の心に深く浸透しているということに気が付き、魚の作品を数点作りました。
(この場合の魚は、子供の頃の経験から来ています。釣り好き、日曜学校での話、水たまりと海の境界線、魚と人間の比喩的解釈などがあげられます。生物学的というより精神面の対象として子供の頃から魚を捉えていました)

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そして卒業してから5年後、美術の道を捨てようとしたとき「金魚」にようやくたどり着いたんですね。自身の内面を探っていった結果が「金魚」なんです。

(ちなみに、このあたりの流れは、調布市たづくりで現在開催中の個展「こころの魚」展で見ることができます。)


僕も昔はモチーフを一つに絞るような作家の人たちを批判的に見ていたんですね。

いろいろできた方がいい!ネタ切れしても困らないし!飽きられない!なーんて思っていました。そんな自分がこうして金魚一筋になるなんて不思議なもんです。


金魚に絞ることで広がったんです。


僕は、若いうちからあまりモチーフを特定せず、心が欲求してくるさまざまな事象を素直に作っていけばいいと思います。


モチーフよりもっと自分を見つめて自分にとっての芸術とは何か? 制作していく上での迷いのないピュアな方法論を見出すことに専念した方がいいと思います。


それはすごく難しいことだと思います。でも当たり前です、そんなこと。簡単なわけない。

だから、安易に答えを出してしまうのではなく、めっちゃくちゃ悩んでください。めっちゃくちゃ探してください。何年も。

その方があなたの探していたものにめぐり会うと思います。






深堀隆介
Riusuke Fukahori








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