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zoom RSS 記念すべき魚の作品第1号(卒制から金魚へ繋がる道)

<<   作成日時 : 2012/12/13 14:27   >>

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名古屋の実家にある僕のむかしの作品をご紹介します。


この作品は、「FISHBONE」という僕の卒業制作の作品が出来る“きっかけ”となった魚をモチーフにした記念すべき第1号の作品なのです。


この作品で面白さをつかんだ僕は、その後5mの巨大魚の骨の魚を作ることとなります。


時は、1995年1月3日の事です。



そこからちょうど半年前、 「今年こそ真面目になって、計画的に卒業制作に取り組もう!」 と始めた卒業制作。


周りの生徒の誰よりも早く行動を開始した僕。 まだ夏休み前でした。



その時は、↑の作品とは全く違い、アルミや機械などを使って、「いかにも現代アート的」なものにしようと考えていました。(学生でしたから仕方がない・・・)


ま、とにかく、計画的にやればいいんだと言い聞かせてきた僕でしたが、秋を過ぎたころには、それまでの作品の計画に行き詰まりを感じ、すでにモチベーションは無くなっていました。


しかし、ここまで来て今更引き返せず、やれば何とかなる!と言い聞かせ、気が付けば12月・・・・。


周りの生徒は皆、卒業制作が出来上がりつつありました。



それまで、何回か行われた中間報告の講評で一番偉い先生は、真面目にやっている僕に対し好印象を持っていたので、僕はすでに無くなったモチベーションを先生の前では隠していました。


しかし、ある現代美術出身の若い先生に「これは芸術ではない」と言われて、僕は、自分のモチベーションがなくなっていることに改めて気づかされ、どうしたらいいのか全く先が見えなくなっていきました。





そして、正月が来て、卒業制作締切まであと一か月と迫った1月3日。


僕は、やるせない思いと尋常ではない焦りから深酒をし、泥酔するのです。



下宿で一人、クラクラになりながら悶々としていたその時。

以前、林で拾ってきた木の枝が畳の上に転がっているのが目に入りました。



それを見ていたら、昔の魚釣りをしていた子供のころを思い出しました。魚にあこがれていた自分や、魚という存在が不思議に見えたり、金魚とブラックバスを飼っていたことなど思いだしたんです。



その瞬間、何かが脳に降ってきました! その枝が魚に見えたんです。 

うねりや質感が魚の泳ぐ姿と重なって見えたんです。



僕は、無心でその枝を背骨のように彫り、細く割った竹を刺していき、↑の作品を朝までにほぼ完成させました。




「これだ!僕には魚だ!そしてなによりも楽しい!」



その後の中間報告で僕は、「今まで積み重ねてきた計画案を全て捨てて、この木の骨の魚に変更します!」と言ったところ、偉い先生はものすごく憤慨し、「単位はあげられない!」と、まで言われたのですが

その時の僕は、何を言われても平気でした。 完成が見えていたからです。

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  ※卒制を制作中の様子(23歳)。

この時のモチベーションは、すさまじいもので、締め切りまでの1か月で、5mの骨の魚を作り上げました。その他数体1m位の骨魚も作りました。

そしてその作品は、卒業制作展で教授賞をいただきました。


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  ※現在、頭だけになってしまった5mの骨巨大魚




作品って、時間をかければいいってものではなく、作者のモチベーションが重要なんだ ってことを、この時知りました。



そして、その5年後「金魚」という存在に(ようやく)気が付き、今に至るわけです。






深堀隆介
Riusuke Fukahori
















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